3.行政書士試験、「学習」の難易度は?

行政書士試験の難易度は、10%未満という低い合格率に照らすと、「難しい」と言えます。しかしその一方で、受験資格がない、つまり誰もが受験できることもあって、受験者の質にはバラツキがあることや、試験科目の得意・不得意が合格を左右することも、これまでのページで指摘しました。

では次に、行政書士試験の「学習」の難易度について見ていきたいと思います。
法律系資格である行政書士試験の学習において、受験生、特に初学者を苦しめるのが、法律の専門用語です。同じ日本語であるはずなのに、否、同じ日本語であるからこそ、余計に混乱して理解しづらいという面もあるのかもしれません。

そうした法律用語に対して、拒否反応を示してしまう人にとっては、行政書士試験の学習の難易度は高く感じることでしょう。逆に、そこでつまずくことがなければ、行政書士試験の学習は、簡単とは言いませんが、比較的取り組みやすいものだと言って良いと思います。

行政書士試験の受験者数は、毎年7万人前後で推移しています。これは、他の国家資格と比べても、多い数字だと言えます。また、行政書士は、マンガやドラマの題材として取り上げられたこともあり、知名度・人気ともに高い資格となっています。そのため、行政書士試験の学習のためのメディアやツールはたいへん充実しています。

通学で学びたい人には、さまざまな受験指導校があります。
独学で学びたい人には、数多くのテキストや問題集が出版されています。
通学と独学のメリットを併せ持った、通信講座という便利な選択肢を選ぶこともできます。
時間や費用など、自分の適性に合わせて学習環境を自由に選べるという意味では、やはり取り組みやすい資格だと言って良いと思います。
また、受験者数に比例するかのように、先輩たちによる学習体験記や合格体験記の類もインターネット上に数多くアップされていて、とりわけ初学者にとっては、大いに参考になることでしょう。

ただし、行政書士試験に合格するためには、600~1,000時間もの学習時間が必要だと言われています。結局のところ、行政書士試験の「学習」の難易度とは、長期間にわたって学習を継続していくことができるかどうか、その難しさとイコールなのかもしれません。